LGBTQ・LGBT+ への認識と理解
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LGBTという言葉が広く認知され始めてきた昨今。
近年、LGBTではない「LGBTQ」や「LGBT+」といった言葉も出てくるなど、さまざまな用語が生まれ始めています。
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まず、「LGBT」はそれぞれの言葉の頭文字から取った表現で、セクシュアル・マイノリティー(*1)の人たちを表す総合的な呼び方のひとつです。Lesbian(レズビアン)とは女性の同性愛者、つまり女性を恋愛対象として好きになる女性です。Gay(ゲイ)とは男性の同性愛者のことです。Bisexual(バイセクシュアル)は、自身の性を問わず男性と女性、両方の性を好きになる人のことをいいます。
レズビアン=男性的な外見、ゲイ=女性的な外見というわけではありません。見た目は関係なく、自分の性と好きになる人の性の関係で表されます。Transgender(トランスジェンダー)は、生まれた時に割り当てられた自身の身体の性別と、性自認(*2)が違っている人のことを表します。例えば、女の子として生まれて生活しているけれど、どうしても制服のセーラー服が着たくなかったり、「女性」として生きていくことが苦痛だったりすることがあります。その中には性同一性障害(*3)と診断される人もいます。
「LGBT」という言葉は、2006年の国際連合、「モントリオール宣言」の中ではじめて公的文書に用いられました。LGBTは長い間、権利の制約を受けたり、迫害されてきた歴史がありますが、当事者や支援者が諦めずに声を上げ続けたことで、状況は徐々に改善されていきました。さらにSDGsの採択後は言葉とともに活動や考え方も広まりました。
そんな中、LGBTという言葉の知名度は飛躍的にアップし、2020年の調査(*4)では約8割の人が知っていると回答しています。しかし、「LGBTQ+」という表現になると、Q(キュー)や、+(プラス)とはなんだろう、と思う人も多いのではないでしょうか。 LGBTQのQは、Questioning(クエスチョニング)といって、自身の性のあり方がまだわからない・決めていない・あえて決めない人のことを表現しています。LGBTQ+の+(プラス)は、こうした言葉では表現しきれない、性の多様性のことを表したものです。
多数派にも呼び名がある
生まれた時の性別と性自認が一致している人のことは「シスジェンダー」といいます。女性が男性を、男性が女性を好きになるのは異性愛と呼ばれ、「ヘテロセクシュアル」といいます。例えば、あなたが生まれた時に女性で、自分のことを女性と認識し、男性を好きになる場合は、「シスジェンダーのヘテロセクシュアル」の人ということになります。
性の捉え方・表現の多様化は急速に進んでいます。そもそも性自認や性的指向は一人ひとり違うのですから、LGBTQ+という表現もこれからまた変わっていくかもしれません。また、セクシュアル・マイノリティーを総称するということ自体がなくなっていくかもしれません。
*1 性的少数者のこと。レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなどを含む総称として使われることが多い。
*2 自分の性別をどのように認識しているかを表す概念。「こころの性」と呼ばれることもある。
*3 身体的性別と性自認が異なる人の中でも、特に精神医学的に診断基準を満たした人のこと。
*4 電通ダイバーシティ・ラボ「LGBTQ+調査2020」
https://www.dentsu.co.jp/news/sp/release/2021/0408-010364.html
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